スタッフコラム Vol.4 – 映画を通して考える ~知ることが第一歩~

by 渋川直美(管理部門)

バックオフィスを担当している渋川です。

ところで、みなさん映画はお好きですか?
私は映画が大好きです。

私にとって映画は、一言で言うと『心に刺激を与えてくれるもの』なんですね。

仕事でもプライベートでも悩んだり、つまずいたり…

生きていれば色々ありますが、映画を観ることで元気や勇気、癒しをもらうことができるんですよね。

あとは、映画から学べることもたくさんあります。社会課題や生き方について考えるきっかけを与えてくれるのも映画だと思っています。


私の担当のコラムでは、世に放たれた数々の作品の中から、学びや考えるきっかけを与えてくれる映画をご紹介できたらと思っています。

さっそく最初にご紹介するのは
『グッド・ライ いちばん優しい嘘』
という映画です。

スーダンの内戦によって難民となった若い兄弟たちが、移民としてアメリカ各地に移住するという実話を元に作られた作品です。

前半は、命の危険にさらされながら、飢えや渇きと戦う過酷な難民生活の日々を描いています。目の前で殺される親、焼かれる村、川から流れてくる死体、喉の渇きを尿で癒す…。
未だにこの世界にはこんな過酷な現実が間違いなく存在しているのだと考えると、自分にできることがあるのではないかと胸が痛みました。


そんな目を覆いたくなる光景から一転して、後半は難民受け入れとしてアメリカに移住した彼らの暮らしを描いています。

彼らにとってアメリカは紛争とは程遠い平和で安定した暮らしだと思っていましたが、文化や慣習、環境の違いでうまくなじめず、せっかく見つかった仕事も上司や同僚とうまく関係が築けず孤立した生活が続きます。

例えば、今話題の食品ロスの問題。

賞味期限が切れたものを販売することはビジネスの世界ではありえないことですが、彼ら難民たちは、廃棄すること自体が食べ物を粗末にするとんでもない行為なわけです。

この先増え続ける難民を受け入れる側にも、こういったお互いの溝をどう埋めていくか課題が残るなぁと改めて考えさせられます。

住む場所や水、食料などといった緊急援助だけでなく、教育や雇用など難民の自立を支えていく中長期的な支援も重要だとこの映画を通して改めて考えさせられました。

私たちひとりひとりができることや企業ができる支援がまだまだたくさんあると思うのです。

日本では、現地での支援活動以外に、国内でシリア人難民留学生を5年間で150人受け入れた実績がありますが、他の先進国に比べて難民の受け入れが極端に少なく閉鎖的だと言われています。

受け入れが少ないことには賛否両論ありますが、まず大切なことは、国だけでなく、企業や自治体、国民も含め社会全体でまずは難民の現状を知ることがまずは大切だと思っています。

今年開催される東京オリンピック・パラリンピックにも難民選手団が参加するので、難民問題への理解を深める絶好の機会です。

難民という存在は、日本人にとってなんとなく遠い国での出来事ということくらいしか浮かばない人が多いのではないでしょうか。私もこの映画を見るまではそうでした。

こういった映画を通してだったり、オリ・パラの難民選手団難民の存在について知ることだったり、きっかけはなんでもいいと思うのです。

まずは、『知ること』こそが救済の第一歩ではないか、私はそんな風に思っています。