岩手県の入札に参加したい!入札手続きや注意点などを徹底解説!

今回は、岩手県での自治体ビジネス拡大を検討している方に、入札の重要ポイントをご紹介します。
- 落札に近付く提案を作るための入札傾向の分析
- 募集中の入札情報の探し方
- 意外と大変な事前準備
などをまとめました。
入札参加の際には、ぜひこの記事をご活用ください!
落札に近付く入札傾向のつかみ方
岩手県の入札で落札するには、岩手県の入札傾向を理解することが大切です。
入札傾向をつかむには、以下の3つがあります。
1, 自治体の長期計画を読み込む。
2, 知事や議員の発言をチェックする。
3, 過去の入札結果を調べる。
特に、過去の入札結果を調べると効率的に入札傾向を知ることができます。
例えば、次のようなポイント。
- 具体的にどのような発注が行われているのか?
- どのようなライバル事業者がいるのか?
- 落札した事業者の特徴は?
- 落札した理由は?
それでは一緒にたどってみましょう。
岩手県の入札結果の調べ方
岩手県の公式ホームページを開いてください。
(出典 岩手県)
「県政情報」にカーソルをあて、出てきたメニューから「入札・コンペ・公募情報」をクリック。
(出典 岩手県)
入札結果は、「県営建設工事入札」「コンペ」「その他入札情報」にあります。
岩手県の入札結果を調べるには、2つの入り口があります。
入札結果 | 検索する場所 |
①工事・コンサルの入札結果 | 入札情報公開システム |
②その他の入札結果 | 公式サイトの情報公開ページ |
入札参加のチャンスを増やすために、両方とも確認することをおすすめします。
それではそれぞれの検索方法を説明します。
①工事・コンサルの入札結果
電子入札で入札が行われる「工事」「コンサル」の入札結果が公開されています。
※岩手県では現在「物品・役務」の電子入札は行われておりませんが、今後変更がある可能性があります。
先ほど開いた「入札・コンペ・公募情報」の「県営建設工事入札」をクリックします。
(出典 岩手県)
「入札公告・入札結果情報の閲覧(入札情報公開サービス)」をクリック。
(出典 岩手県)
「入札情報公開サービス(外部サイト)(外部リンク)」をクリック。
(出典 岩手県)
「工事」「コンサル」のうち、ご希望のものをクリック。
※ 今後「物品・役務」も入札情報公開サービスのの対象になる可能性がありますので、ご注意ください。
(出典 岩手県)
「入札・契約結果情報の検索」をクリック。
検索フォームに必要な情報を入力し、検索してみてください。
②その他の入札結果
岩手県では、「工事」「コンサル」以外の入札結果は、情報公開サイトで公開してあります。
岩手県公式サイトトップページを開いてください。
(出典 岩手県)
「県政情報」にカーソルを合わせてクリックし、「情報公開・個人情報保護」をクリック。
(出典 岩手県)
「情報公開一般」と「委託・物品購入の公開」に、過去の入札結果などがあります。
リンク名 | 内容 |
情報公開一般 | 競争入札結果や随意契約結果についての情報がある。 |
委託・物品購入の公開 | 入札以外の委託や物品の発注一覧がある。 |
例えば「情報公開一般」をクリックし、「競争入札及び随意契約の情報の公表」をクリックしてみてください。
過去の入札結果や随意契約の結果がありますので、開いてみてご確認ください。
岩手県が募集する入札情報はどこにある?
岩手県が募集する入札の案内は次の場所にあります。
分類 | 場所 |
工事・コンサル | 入札情報公開システム |
物品・IT関連・その他入札 | 公式サイト |
※「工事・コンサル」か「物品・IT関連・その他入札」かは、岩手県が決めた分類です。
※今後、入札情報公開システムの対象範囲が拡大されることがあります。
それでは、それぞれの案内がある場所を紹介します。
工事・コンサルの入札案内
先ほど開いた入札情報公開システムをもう1度開いてみてください。
(出典 岩手県)
ここに「発注見通し情報の検索」と「発注情報の検索」があります。
それぞれクリックし、検索してみてください。
分類 | 内容 |
発注見通し | 正式に発注されていないものの、今後募集する予定の入札案内。 |
発注情報 | 正式に、募集されている入札案内。 |
入札参加のチャンスを広げるためにも、現在募集されている「発注情報」だけでなく「発注見通し」も確認してみてください。
物品・IT関連・コンサル・その他の入札案内
先ほど開いた「県政情報」から、「入札・コンペ・公募情報」を開いてみてください。
(出典 岩手県)
こちらにリンクがあります。
※「物品」「IT関連」「その他」などの分類は岩手県が独自に決めているものです。
もしかすると、参加したい入札案件が思っていたのと違う分類になっている可能性があります。
ぜひすべて確認してみてください。
ここで、代表的な「物品入札」を開いてみてください。
(出典 岩手県)
特に、物品発注に関する情報は、「物品入札情報」「物品定例見積情報」「物品購入等に係る発注見通し」にあります。
岩手県の入札で必須の事前準備は?
岩手県の入札には、いくつか注意点があります。
準備の前に確認し、トラブルなく入札を進めましょう。
岩手県の事前準備の注意点
岩手県で入札手続きを行う際には、次のような注意点があります。
✔︎ 電子入札と紙入札の両方がある。
✔︎ 入札の分類によって担当課が違う。
✔︎ 電子入札システムの稼働時間や窓口受付時間に注意。
✔︎ 最新のマニュアルを参考にすること。
です。
ひとつひとつ説明します。
電子入札と紙入札の両方がある
岩手県の入札には、電子入札と紙入札があります。
電子入札はパソコンを使い、岩手県の電子入札システムにオンラインで入札する方法です。
紙入札は、紙で入札書類を作成し、窓口に提出する方法です。
どの入札が、電子入札か紙入札かは、入札を募集する時の案内に書いてあります。
変更などがありますので、電子入札か紙入札かについては、必ず募集要項などで確認してください。
岩手県のオンラインを使った電子入札は基本的に、次の入札です。
✔︎建設工事
✔︎業務委託
※2020年12月8日現在は、物品や役務の電子入札は行われていません。
※ただし、今後電子入札の範囲が広がる可能性がありますので、変更に注意してください。
入札の分類によって担当課が違う
入札が建設工事なのか、業務委託かで担当課が違いますので注意してください。
今後、岩手県庁内の業務担当の変更が行われる可能性があります。
※担当課がどこか?についても、入札の募集要項などで確認しましょう。
例えば、
- 建設工事は、総務部総務室
- 業務委託は、県土整備部建設技術振興課
などです。
電子入札システムの稼働時間や窓口受付時間に注意
ベストな入札提案をしようとするとついつい時間がかかってしまい、〆切ギリギリになってしまうこともありますね。
ここで注意する点は、電子入札システムは稼働時間の制限があり、窓口受付時間にも制限があることです。
時間に余裕を持って事前準備をする必要があります。
最新のマニュアルを参考にすること
入札に関する決まり事や、電子入札システム利用方法や、紙入札で使用する様式などは、頻繁に変更されます。
必ず最新のマニュアルを参考にしましょう。
競争入札参加資格の取得
意外と時間がかかってしまうのが、競争入札参加資格の取得です。
この競争入札参加資格を取得していないと、せっかく理想的な入札案件があったとしても、入札に参加できません。
競争入札参加資格の取得の際に注意する点は次のとおり。
✔︎ 審査自体が、意外と時間がかかる。
✔︎ 審査の途中で、追加の書類や証明書を求められることがある。
✔︎ 入札種類によっては、新しく競争入札参加資格を取得しないといけない。
✔︎ 事業者ごとに求められる書類や証明書が違うことがある。
✔︎ 様式やマニュアルが頻繁に変更される。
競争入札参加資格の審査にまだ慣れていない場合は、思った以上に時間や手間がかかってしまい、困ることが多いかもしれません。
特に、様式やマニュアルが変更されていると、せっかく書いた書類が書き直しになったり、証明書を取り直す必要が出てきますので注意が必要です。
そこで、競争入札参加資格審査を受ける場合は、次のポイントに特にご注意ください。
✔︎ 時間に余裕を持って準備を始める。
✔︎ 審査期間や窓口が開いている時間をチェックする。
✔︎ 最新版のマニュアルを読み込む。
✔︎ 様式は最新版のものを使用する。
審査に時間がかかっても、追加の書類や証明書提出を求められても対処できるように、早めに準備を始め、時間に余裕を持つことが大切です。
また、事業者によって提出する書類や証明書が違う場合に備えて、審査担当の課・係との連絡が取れる時間なども確認しておくことをおすすめします。
パソコン環境・ネットワーク環境・ICカードの設定
岩手県の入札では、電子入札と紙入札があります。
※電子入札か紙入札かは、必ず入札案内の書類で個別に確認しましょう。
電子入札を行う場合は、岩手県の電子入札システムを利用します。
せっかく準備したのに、電子入札システムの入力ができなかったりすると困るのではないでしょうか。
そのため、岩手県の電子入札システムが利用できるような、パソコン環境・ネットワーク環境・ICカードがあらかじめ指定されています。
例えば、次のような項目で、岩手県が指定する水準を満たす必要があります。
- パソコン本体
- CPU
- メモリ
- ハードディスク
- ディスプレイ
- インターフェース
- ICカードリーダ
- OS(基本ソフト)
- ブラウザ
- 電子入札システム関連ソフト
- .NET Framework
- Internet Explorer の設定
- インターネット回線速度
- ICカード
特に注意が必要なのはICカードです。
ICカードは、入札参加者の本人確認のために使用します。
ICカードを購入する場合は、岩手県が指定する電子入札システム対応認証局で購入する必要があります。
※システムの変更は頻繁に行われますので、必ず最新のマニュアルで確認してください。
利用者登録
電子入札システムを利用する前には、電子入札システムを利用できるように利用者登録をする必要があります。
最新のマニュアルに沿って、登録作業を進めてください。
まとめ
今回は、岩手県の入札について確認しました。
岩手県の入札に参加し、落札し受注契約にたどり着くために、特に注意すべき点は次の3つ。
1, 最新のマニュアルや様式を使用する。
2, 窓口時間や電子入札システムの利用時間に注意する。
3, 早めに事前準備を始める。
特に、競争入札参加資格申請は意外と時間がかかります。