島根県の入札に参加したい!入札手続きや注意点など徹底解説
島根県は自然豊かな観光地として有名な県です。
山や海が美しく、緑豊かな森も広がる自然の魅力。
さらには、日本一の縁結びの聖地としても知られる「出雲大社」や世界遺産の「石見銀山」も島根県が誇る名所です。
そのような場所で、
「島根県の自治体ビジネスに取り組みたい」
と考えている事業者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、島根県における入札のポイントをまとめました。
具体的には、以下の点についてご紹介します。
- 島根県の入札傾向を読み解く方法
- 島根県の入札情報の調べ方
- 島根県入札の事前準備
島根県の自治体ビジネスに参加される際は、ぜひこちらの記事をご活用ください。
目次
島根県の入札傾向を読み解く方法
「島根県における入札の傾向をつかみたい」
そう思われている事業者が多いのではないでしょうか。
自治体ビジネスに参加する際は、「地域の特性」を理解することが大切。
なぜなら、地方自治体の仕事は税金を使用して地域の問題を解決することだからです。
地域の問題を知るためには、入札内容や過去の入札結果から読み解くのがおすすめです。
入札結果をみると、
- どのような発注が行われているのか
- 競合事業者はどのような企業なのか
- 落札した事業者の特徴
- 落札に至った経緯
などを知ることができます。
特に落札に至った経緯では入札金額も見られるため、よりイメージがしやすくなると思います。
次からは、島根県の入札結果を調べる方法について詳しく解説します。
公式サイトで入札結果を調べる
島根県の公式サイトで入札結果を調べる手順を説明します。
まずは、島根県の公式ホームページを開き、「県政・統計」内にある「入札・契約」をクリックしてください。
クリック先には「契約情報」として、各部署ごとの契約結果が公表されています。
今回は総務部をクリックしてみます。
続いて、「契約情報の公表」をクリック。
そうすると、総務部における過去の契約情報を確認できます。
今回は総務部を紹介しましたが、ほかにもさまざまな部署の情報がカバーされているので、ご自身の気になる担当部署も是非チェックされてみてくださいね。
島根県電子入札ホームページで入札結果を調べる
島根県には、電子調達共同利用システムポータルサイトという入札情報サービスがあります。
電子調達共同利用システムポータルサイトとは、島根県と島根県内の複数の市町村でまとめて運用されているシステムです。
共同利用のメリットとして、次のようなものがあります。
- 県市町村は個別にシステムを開発する必要がなく、システム開発・運用費を抑制できる
- 入札参加者は発注期間にかかわらず、同一の機器と操作方法でシステムを利用できる
- 入札参加者は県市町村の入札結果等の情報を一つのホームページから入手できる
(島根県電子調達共同利用システムポータルサイト)
それでは、電子調達共同利用システムポータルサイトで入札結果を調べる手順を説明します。
先ほど開いた島根県の公式ホームページから、「入札・契約」をもう1度開いてみてください。
「入札情報(土木総務課)」をクリック。
そうすると、電子調達共同利用システムへのリンクが案内されます。
「入札情報サービスへのリンク(外部サイト)」をクリック。
電子調達共同利用システムの左側にある「入札情報サービス(PPI)」をクリック。
簡易検索内の「入札結果」をクリック。
発注した市町村ごとに入札結果を確認できますので、希望する市町村を選択のうえチェックしてみてください。
島根県の入札結果の読み取り方
前章で入札結果が書かれた場所について説明しました。
こちらでは入札結果の読み取り方を解説します。
入札結果には多くの情報が書かれているものの、ひとつひとつの内容は難しくありません。
そこでここでは、実際に「工事」を例に入札結果の読み方をまとめてみます。
【案件情報】
項目 | 例 | 説明 |
発注課・事務所 | 〇〇〇課 | 担当部署 |
案件番号 | 12345678 | 入札の通し番号 |
案件名 | 〇〇工事(工事番号〇〇) | 工事の番号と案件名 |
工事場所 | 〇〇市〇〇町 | 工事の場所 |
入札方式 | 一般競争入札 簡易型一般競争入札(事後審査型) 指名競争入札など |
どの入札方式で落札者が決定したか |
工種 | 電気工事、土木工事など | 工事の種類 |
工期又は履行期限 | 令和◯年◯月◯日 | 履行すべき期間 |
予定価格(税抜き) | 99,999,999円 | 落札の上限価格 |
調査基準価格
又は 最低制限価格(税抜き) |
88,888,888円 | 【調査基準価格】 この価格を下回る入札があった場合、適正な履行が可能かどうか調査する基準となる価格 【最低制限価格】 この価格を下回る入札があった場合、その入札者を失格とする価格 |
紙・電子区分 | 電子入札、紙入札など | 電子入札か紙入札かを示す |
開札日 | 令和◯年◯月◯日 | 入札の開札が行われた日 |
落札金額(税抜き) | 9,000,000円 | 実際の落札金額 |
落札状態 | 落札 | この案件が今どの状況にあるか |
備考 | その他特記事項 |
※工事、業務、物品など発注の分類により多少表現が変わる箇所もありますが、基本的な内容はほぼ同じです。
島根県での入札を検討されている方は、是非チェックしてみてください。
島根県が募集する入札情報の調べ方
ここでは島根県における入札情報の調べ方について、3つご紹介します。
- 公式サイトで入札案内(入札公告)を調べる方法
- 島根県電子入札ホームページで入札案内(入札公告)を調べる方法
- 民間の入札情報サービスで調べる方法
まずは、公式サイトで入札案内を調べる方法についてみていきましょう。
公式サイトで入札案内(入札公告)を調べる方法
島根県の公式ホームページから、「入札・契約」をもう1度開いてみてください。
「入札情報」をクリックします。
次の画面でも「入札情報」をクリック。
そうすると各課別の入札情報を確認できますので、気になる担当部署をチェックしてみてください。
ここで注意。
画像の左側にある各課別の入札公告リンク先を開き、スクロールすると「添付書類」があります。
例えば、
- 企画提案公募実施要領
- 仕様書
- 説明会参加申込書
- 契約書案
などです。
入札に関する重要事項であるため、必ず熟読してください。
※細かな規則や様式は変更がありますので、入札ごとに関係書類を熟読し、指定の様式を使ってください。
島根県電子入札ホームページで入札案内(入札公告)を調べる方法
島根県電子調達共同利用システムポータルサイトで入札案内を調べる方法について解説します。
「入札情報サービス」をもう1度クリックしてください。
「入札案件」をクリックします。
市町村ごとに入札案件を確認できますので、希望する市町村を選択のうえチェックしてみてくださいね。
民間の入札情報サービスで調べる方法
国や地方自治体など官公庁の入札をまとめている民間の入札情報サービスサイトがあります。
代表的なのはNJSS入札情報速報サービス。
こちらのサイトでも入札案件を確認できますので、あわせてご活用ください。
▼NJSS入札情報速報サービスを詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック
発注見通しと入札案件の違い
電子調達共同利用システムを開き、いざ入札情報を見ていると「発注見通し」と「入札案件」があることに気付きます。
発注見通しと入札案件の違いは下記の通り。
内容 | |
発注見通し | まだ正式には募集されていないものの、今後募集予定の入札情報 |
入札案件 | 正式に募集された入札情報 |
発注見通しになっている案件は、
- 入札に参加する事業者も準備が必要な案件
- 長期で大規模なものになることが事前に決まっている案件(工事など)
であることが多いようです。
発注見通しの案件を事前に見ておくと入札参加のチャンスも広がると思いますので、是非ご活用ください。
島根県入札の事前準備
実際に発注見通しや入札案件を確認したことで、希望する入札を見つけた方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、入札はすぐに参加できるわけではなく、事前準備が必要です。
この事前準備は意外と時間がかかってしまうため、早めの準備を心掛けてください。
具体的な準備の内容を3つご紹介します。
- パソコン・ネットワーク環境・ICカードの設定
- 入札参加資格の取得
- 利用者登録
それでは、ひとつずつ解説しますね。
パソコン・ネットワーク環境・ICカードの設定
電子調達はインターネットを利用して参加します。
そのため、パソコン・ネットワーク環境などを準備する必要があります。
島根県が推奨するパソコン仕様、ソフトウェア仕様、インターネット環境であるかをご確認ください。
さらに、電子入札に参加する場合は個人識別のための「電子証明書(ICカード)」や「ICカードリーダライタ」も必要となります。
※細かな変更もありますので、最新の情報を参考に環境設定することを心掛けましょう。
入札参加資格の取得
電子入札に参加するには、入札に参加したい自治体の入札参加資格を取得しなければなりません。
そのために「資格申請システム」から申請を行う必要があります。
慣れないと作業に時間がかかってしまったり、審査期間が長引いたりする可能性もありますので、早めの準備がおすすめです。
利用者登録
電子入札システムを利用するには、パソコンを設定する他にICカードでの利用者登録も必要です。
また、電子入札システムには利用時間に制限があるため、利用時間に注意して利用者登録をしましょう。
※細かな変更もありますので、必ず最新のマニュアルをご確認ください。
おわりに
今回は、島根県の入札傾向を読み解く方法、入札案件の探し方、事前準備などについて説明しました。
島根県の入札において注意する点は、下記の4点です。
- 電子調達には島根県が推奨するパソコン仕様やインターネット環境があり、推奨外だと利用できない
- 事前準備に時間がかかる
- 電子入札システムには利用時間に制限がある
- マニュアルは常に最新版をチェックする
確実に入札参加するためにも、早めの準備をおすすめします。今回の記事を参考に準備を整えて、島根県の入札への参加に向けて、ぜひ参考にしてください。